【TEXT関数】日付や数値を好きな形式で「文字列」へ変換

以下のような方にオススメの記事です。

• TEXT関数の基本的な使い方を習得したい
• 数値や日付を単位付きの文字列にしたい
• ゼロ埋めや日付の表示形式を自由にカスタマイズしたい

TEXT関数は、Excelの数値や日付データを、指定した表示形式に従って整形し
結果を文字列として取り出すことができる非常に便利な関数です。

特に、他の文字列とデータを結合する際や、形式を確定させて報告書を作成する際に
役立つスキルとなります。

今回のクエストはこちら！

TEXT関数とは？基本構文と機能

TEXT関数は、「元のデータ」と「どのように見せたいかのルール」の2つを指定するシンプルな関数です。

基本構文

引数	説明	ポイント
値	表示形式を適用したい数値または日付のデータ。	セル参照（例：A1）を指定することが多い。
表示形式	適用したい書式ルール。必ず二重引用符（""）で囲む必要があります。	セルの書式設定のユーザー定義と同じ記号を使います。

表示形式の設定ルールを暗記せずに理解したい方はこちらをチェックしてください。

TEXT関数を利用する際の注意点

TEXT関数の最大の機能は、計算可能な数値や日付を、指定した見た目の文字列に変換することです。

例えば、100という数値に単位を付けて「100個」と表示したい場合、セルに直接「100個」と入力すると計算に使えなくなります。しかし、TEXT関数で文字列化すれば、元のデータはそのままに、表示したい形式で安全に取り出せます。

つまり、「100」と入力されたセルは合計等の計算に利用できます。
一方、TEXT関数で文字列になったセルは計算はできません。

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TEXT関数の実用的な活用テクニック

TEXT関数で使う表示形式の記号（プレースホルダー）を理解すれば、様々な応用が可能になります。

詳細はこちらをチェックしてください。

テクニック1：ゼロ埋めと桁数合わせ

「0」という記号を使うと、指定した桁数に満たない場合に先頭をゼロで埋める（ゼロ埋め）ことができます。これは、整理番号やIDの作成で非常に役立ちます。

達成したいこと	数式（値が12の場合）	表示結果	記号の理屈
3桁でゼロ埋め	=TEXT(12, "000")	"012"	0 は数字がない部分をゼロで埋めます。
4桁でゼロ埋め	=TEXT(123, "0000")	"0123"

テクニック2：日付・曜日の表示形式カスタム

日付データに対しても、y（年）、m（月）、d（日）、a（曜日）といった記号の組み合わせで、自由な形式の文字列を作成できます。

達成したいこと	数式（今日が2025/12/9の場合）	表示結果
「2025年12月09日（火）」	=TEXT(TODAY(), "yyyy年mm月dd日(aaa)")	"2025年12月09日(火)"
「20251209」	=TEXT(TODAY(), "yyyymmdd")	”20251209”
「25/12」	=TEXT(TODAY(), "yy/mm")	"25/12"
「火曜日」	=TEXT(TODAY(), "aaaa")	"火曜日"

テクニック3：単位や記号を付けて文字列化

TEXT関数の外側で「＆」を使った文字列結合を行う際に、数値を先にTEXT関数で整形することで、計算を壊さずに美しい単位付きの文字列を生成できます。

• 目標： 「合計金額は ¥1,234,567 です。」という文章を作成する。
• セルA1の値： 1234567 (数値)
• 数式：=”合計金額は “& TEXT( A1 , “¥#,##0″ )& ” です。”
• 表示結果： "合計金額は ¥1,234,567 です。"

TEXT関数を使わない場合「¥#,##」という桁区切りや通貨記号の整形ができないため
このような文章を作成できません。

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表示形式の「理屈」を知る

TEXT関数で使用する表示形式の記号（#、0、y、aなど）には、それぞれ共通の動作原理（理屈）があります。この理屈は、TEXT関数だけでなく、セルの書式設定の「ユーザー定義」、VBAのFormat関数などでも全く同じように使われます。

これらの記号が持つ理屈を深く知ることで、あなたはExcelの「表示」を完全にコントロールできるようになります。

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今回のクエストを終えて

TEXT関数の実用的な使い方を習得！

TEXT関数は、単に数値を文字列に変えるだけでなく
「データはそのまま、見た目だけを整形する」というExcelの重要な思想を体現しています。

他の関数と組み合わせて、実務で使える質の高いレポートやファイルを自在に作成できるようになりましょう！