以下のような方にオススメの記事です。
- 膨大なデータ群からデータ抽出したい
- データ抽出時のミスを無くしたい
- VLOOKUP関数の活用方法を知りたい
VLOOKUP関数を活用すると、一瞬でミスなくデータ検索・抽出ができます。
この関数が使えるようになることが、正確かつ迅速な処理スキルに必須条件です。
ただし、他よりも少し複雑なVLOOKUP関数は関数学習の第一関門です。
非常に便利ですので、しっかりと理解した上で利用するようにしましょう。

正確にデータ検索・抽出しよう
VLOOKUP関数
=VLOOKUP( 検索値 , 範囲 , 列番号 , 0 )
機能:範囲の左端で検索値を検索し、ヒットした行の列番号のデータ抽出
※列番号は範囲の左端から何番目かという意味
2つ目の引数「範囲」は列全体を選択するようにしましょう。
列全体でなくセル番号を利用してしまうと、オートフィルで範囲がずれてしまうからです。
例えば、列A〜Bを範囲にする際、「A1:B1000」ではなく「A:B」にしましょう。
4つ目の引数「0(ゼロ)」は、完全一致のデータを抽出する検索方法を指します。
「0」の代わりに「FALSE」と入力しても同様です。
一方で「TRUE」と入力すると近似データを抽出しますが、基本的に利用することはありません。
よって、4つ目の引数は必ず「0(ゼロ)」と認識して良いでしょう。

注意点
複雑な関数なので注意点が3つあります。
- 検索値はデータ型も同一な必要がある
- 検索値はユニークである必要がある
- 範囲と列番号の設定に注意
検索値はデータ型も同一な必要がある
検索値はデータ型も一致していないとデータ抽出されません。
例えば、「100(半角・数値)」と「100(半角・文字列)」は別のものと認識されます。
別物なので、VLOOKUP関数は検索できずにエラーを起こします。
※半角と全角も別物として認識されます
データ型の不一致によるエラー対処はこちらの記事で解説しています。

検索値はユニークな必要がある
検索値はユニークである必要があります。
ユニークは「唯一の」を意味するように、データが唯一つのものであるという意味です。
なぜユニークでないといけないかというと、VLOOKUP関数は上から順にデータ検索をし、見つけた時点で検索が終了するからです。
データ抽出する際には参照元がユニークなデータになっているか確認しましょう。
もし重複データがあるのではないかと違和感を覚えた際には、一旦オートフィルタで確認しましょう。(正確な重複データの検索は別途解説予定)

範囲と列番号の設定に注意
列番号が範囲を超えるとエラーになります。
なので引数の範囲設定する際には、範囲の左端と抽出したいデータの列番号に注意しましょう。
またVLOOKUP関数の構造上、範囲の左端よりも右に抽出したいデータがないと機能しないので参照元のデータの調整が必要になることもあります。

活用例
例 単価表から単価を抽出して商品一覧を作成
解答
商品名を検索値とし、シート「単価表」から金額を抽出しましょう。
「=VLOOKUP(A2 , A:B , 単価表!B:C 2 , 0 )」を入力し、オートフィルで数式を延長
VLOOKUP関数の応用
VLOOKUP関数はエラー発生ありきで利用する場面があります。
なぜなら、VLOOKUP関数のデータ抽出が便利すぎ、抽出できるものだけでもVLOOKUP関数で完結させたいからです。
そして、抽出できないデータは表示させなければ、表としての機能・見栄えに影響が出ないことが大半です。
このように抽出結果がエラーでも空白にさえしておけば問題ない場合には、IFERROR関数を組み合わせると良いでしょう。
具体的にどのように活用しているかについては、こちらの記事をご覧ください。
今回のクエストを終えて
VLOOKUP関数を習得!
VLOOKUP関数は少々複雑ですが、基本関数の1つです。
これを習得した今、早く正確にデータ抽出できるようになったはずです。
応用の幅もあるので積極的に利用していきましょう。







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