今回は入力規則についてです。
学べる内容は以下の通りです。
- 入力規則とは何なのか
- 入力規則の活用例
入力規則とは
入力規則とは「指定したセルに入力できる内容を制限する仕組み」のことです。
自由にどんな内容でも入力できなくなりますが、大きなメリットもあります。
入力規則のメリット
入力規則で得られるメリットは、誰も指定したもの以外は入力できなくなることです。
なぜこれがメリットと言えるのか。その答えは以下の3点です。
指定したもの以外入力されなければ
- 全員の凡ミスを防ぐことができる
- データが統一されているため集計が楽
- データが統一されているためVBAなど仕組み作りの際に利用しやすい
VBAなど仕組み作りをする際には、データの統一が必須条件と言えるでしょう。
なので、データの統一を乱される可能性を排除することは可能な限りしておくと良いでしょう。
※入力の自由さが残されるべき項目もあるので闇雲に入力規則を設けるのは止めましょう
入力規則の設定方法
入力規則によって入力可能にさせられるものは多岐にわたります。
- 整数
- 日付
- 文字列
- リスト
- ユーザー定義
ユーザー定義もあるので、どのような制限でも可能です。
ユーザー定義・リスト以外は、全てそのままの意味です。
例えば、「整数」を設定したら「整数」以外の入力はエラーになります。
1番利用することが多いのはリストかと思いますので、リストについて紹介します。
リストとは、事前に自身で用意した入力可能リストを作成し、それのリストにある項目以外を制限するものです。
具体的な設定方法は以下の通りです。
- 任意の列で入力可能リストを作成
- 入力を規制したい範囲を選択
- タブ「データ」データの入力規則 をクリック
- 条件を設定(入力値の種類:リスト 元の値:入力可能リストの範囲)

上図の場合、列Eに対して、列Pにある入力可能リストしか入力できないようにしています。
入力規則の活用例
①「+」と「−」しか入力させたくない
集計の都合上、「+」や「−」など記号のみを入力させたい場合があります。
しかし、プラスやマイナスは、全角・半角など種類があるため、指定しておかないと知らぬ間に集計ミスが起こり得ます。
例えば、「+(全角)」を合計しようとしているのに「+(半角)」がデータに紛れていると、パッと見で入力ミスに気づきにくい上に集計もできません。
そんな時にこそ入力規則の出番です。

- 列Oに「+」「−」だけを入力
- 「+」「−」を入力させたいセルC2以下を選択
- タブ「データ」データの入力規則 をクリック
- 条件を設定(入力値の種類:リスト 元の値:セルO2:O3)
以上のようにすれば、余計な入力を防ぐことができます。
まとめ
以上、入力規則に関する説明でした。
入力内容を指定することにより、データの統一を図る際には是非利用しましょう。
凡ミスを防ぐことが可能であるため、特に複数人で利用するようなファイルでは積極的に入力規則を導入する箇所を探しましょう。
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