ドラッグするだけ!ピボットテーブルで分析を30秒で完了

Level4 データ分析

はじめに:あなたはまだ手作業で集計していますか?

事務作業において、データの集計は避けて通れない作業です。

「先月の売上を地域別に集計して」「商品カテゴリごとの構成比を出して」…上司から突然、このような依頼が来て、毎日手作業でSUMIF関数フィルターを組み合わせていませんか?

その集計作業、もし「毎日繰り返しているなら、多くの時間とミス発生のリスク」を抱えています。特にデータ量が数百行、数千行になると、手作業での集計は事実上不可能です。

今回のクエストで手に入れる**「ピボットテーブル」という最強の武器は、面倒なクロス集計をドラッグ&ドロップだけで完了**させ、残業時間を激減させる事務員必須のスキルです。

この知識をマスターして、データ分析の達人への一歩を踏み出しましょう!

今回のクエストはこちら


ピボットテーブルとは?分析クエストの最強武器

ピボットテーブル(Pivot Table)とは、大量の生データから、特定の項目を「行」と「列」に指定して自動的に集計・分析してくれるExcelの主要機能です。別名「クロス集計」とも呼ばれます。

  • 手作業:手動で地域を選び、関数で集計範囲を切り替え
  • ピボットテーブル:行に地域、列に商品をドラッグするだけで、集計結果が瞬時に表示されます。

これにより、あなたは同じデータでも「地域別」「担当者別」「月別」など、多角的な視点でデータを瞬時に把握できるようになります。データの集計時間を劇的に短縮したいなら、これを避けて通ることはできません。

関数での集計方法についてはこちらの記事をチェックしてください。


Step 1: ピボットテーブルの基本操作

ピボットテーブルを作成するために、まずは元データを準備しましょう。

1. 元データの準備

元データに空白の行や列がないか、また、各列の先頭行に「項目名(ヘッダー)」があることを確認しましょう。

データ分析での前処理は全て同様ですので、こちらの記事をチェックしてください。

2. 挿入タブからの作成手順

  1. 分析したい元データの全体を選択
  2. Excel上部メニューの「挿入」タブを開く。
  3. 左端にある「ピボットテーブル」をクリック。
  4. 「テーブル/範囲」が正しく選択されているか確認し、新しいワークシートに作成することを選択してOKをクリック。

3. フィールドエリアの役割を理解する

シート右側に表示される「ピボットテーブルのフィールド」エリアには、分析を構成する4つの箱があります。この4つを使いこなすことが、多角分析の鍵です。

エリア名役割入れる項目(例)
フィルター全体の集計結果を特定の条件で絞り込む。年、部署名
表の横方向の項目。商品カテゴリ、月
表の縦方向の項目。地域名、担当者名
集計したい数値。ここに入れたものが計算される。売上金額、注文数

Step 2: 30秒で多角分析を完了させる実演

具体的な**「地域×商品カテゴリ」の売上分析**をやってみましょう。

  1. フィールドリストから「商品カテゴリ」をエリアへドラッグ。
  2. 地域」をエリアへドラッグ。
  3. 売上」をエリアへドラッグ。

たったこれだけで、各地域がどの商品カテゴリでどれだけ売り上げているかを示すクロス集計表が瞬時に完成します。手作業でこの作業を繰り返す必要は、もうありません。

ピボットテーブル活用術:集計をさらに深堀りする

基本操作ができたら、さらにデータ分析の精度を上げる応用テクニックで、あなたの分析力をワンランクアップさせます。

1. ドリルダウンでデータ詳細を確認

集計結果のセル(例: 「関東の家電売上」)をダブルクリックしてみてください。

なんと、その数値を作り出している元データ(明細)が自動で別シートに展開されます!

これは「ドリルダウン」と呼ばれ、気になる数値の原因をすぐに追跡できる強力な機能です。ミスや例外をチェックしたい時に非常に役立ちます。

2. スライサーを使って瞬時にデータを絞り込む方法

ピボットテーブル上部メニューの「ピボットテーブル分析」タブから「スライサーの挿入」をクリックします。

  • 例えば、「担当者名」のスライサーを挿入し、表示された担当者のボタンをクリックするだけで、表全体がその担当者に絞り込まれて再集計されます。

3. データの集計方法は合計かデータ個数か

値フィールドの設定をすると、集計方法が「合計かデータ個数か」などを選択できます。


まとめ:今日のクエスト報酬

「ピボットテーブル」を習得!

  • ピボットテーブル:ドラッグ&ドロップで多角的な集計を瞬時に行う。
  • ドリルダウン:集計結果の数値の元データを確認できる。
  • スライサー:集計結果の絞り込みを視覚的に行う。

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