Excelでデータ分析する前の準備|空白・重複・表記ゆれを修正しよう

Level4 データ分析

Level4 データ分析|クエスト1

勇者たんたん
勇者たんたん

ピボットテーブルやグラフを作る前に、何か準備が必要なの?

データを分析すると聞くと、すぐにピボットテーブルやグラフを作りたくなるかもしれません。

しかし、元データに空白セルや誤入力、重複、表記ゆれなどがあると、操作方法が正しくても集計結果が合わないことがあります。

そのため、データ分析では、最初に元データを確認して集計しやすい状態へ整える前処理が必要です。

今回は、フィルターや並べ替えなど、これまでに学習した機能を使って、問題のあるデータを見つけて修正します。

この記事を読むと、集計前に確認する項目と、問題のあるデータを見つけて整える方法が分かります。

今回のゴール

空白セル・誤入力・重複・表記ゆれを確認し、集計に使用できる状態へデータを整えよう。

データの前処理とは?

データの前処理とは、集計や分析を始める前に、元データの間違いや不統一を確認して整える作業です。

たとえば、次のようなデータが残っていると、正しく集計できないことがあります。

  • 必要なデータが入力されていない空白セル
  • 数量や金額などの誤入力
  • 同じ内容が複数回入力されている重複データ
  • 「東京都」と「東京」のような表記ゆれ

ピボットテーブルやグラフは、元データを基に集計結果を作成します。そのため、元データに問題があれば、操作方法が正しくても集計結果は正しくなりません。

そこで、データ分析を始める前に、次の順番で元データを確認します。

前処理の順番
  1. オートフィルタで空白セルを確認する
  2. 並べ替えで誤入力や異常な値を見つける
  3. 重複しているデータを確認する
  4. 表記ゆれを統一する

正しい分析結果を得るには、最初に元データを整えることが大切です。

オートフィルタで空白セルを確認する

最初に、必要なデータが入力されていない空白セルを確認します。

空白セルがあると、件数が正しく集計されなかったり、ピボットテーブルで「(空白)」と表示されたりすることがあります。

オートフィルタを使って空白セルを絞り込みましょう。

空白セルを絞り込む手順
  1. 表の中にあるセルを1つ選択する
  2. [データ]タブを選択する
  3. [フィルター]をクリックする
  4. 確認する列のフィルターボタンをクリックする
  5. [すべて選択]のチェックを外す
  6. [(空白)]にチェックを入れる
  7. [OK]をクリックする

空白セルを含む行だけが表示されます。

オートフィルタの詳細を確認したい方はこちらの記事をご覧ください

空白セルを見つけても、すぐに「0」や適当な文字を入力してはいけません。

入力漏れなのか、該当するデータがないため空白になっているのかを確認し、元の資料などを基に修正します。

空白セルをすべて埋めるのではなく、集計に必要な項目が空白になっていないかを確認しましょう。

空白行のみの表示

確認と修正が終わったら、フィルターボタンから[フィルターをクリア]を選択し、すべてのデータを再表示します。

並べ替えで誤入力や異常な値を見つける

空白セルを修正したら、次は並べ替えで数値の誤入力や異常な値を確認します。

数値の誤入力は、表を見ただけでは気づきにくいことがあります。そこで、確認する列を並べ替え、ほかのデータから大きく外れている値を探しましょう。

並べ替えで確認できること
  • 期間外の日付がないか
  • 極端な値がないか
  • 桁を間違えた値がないか

数値の誤入力を確認するときは、大きい順と小さい順の両方を確認すると見落としを減らせます。

並べ替えについて確認したい方はこちらを確認してください。

並べ替えをした様子

たとえば「数量」列を大きい順に並べ替えます。

今回の売上データでは、ほとんどの数量が1~5になっています。

その中で数量「50」だけが大きく離れているため、入力を間違えている可能性があります。

ただし、ほかの数値より大きいからといって、必ず誤入力とは限りません。実際に50個販売したデータであれば、修正する必要はないからです。

他のデータと比較

ほかのデータから外れている値を、確認せずに修正してはいけません。

異常に見える値を見つけたら、元の伝票や受注記録などを確認し、誤入力かどうかを判断しましょう。

重複データを確認する

誤入力を修正したら、次は同じデータが複数回入力されていないかを確認します。

重複データをそのまま集計すると、同じ売上が複数回計上され、件数や売上金額が実際より多くなることがあります。

目で確認するだけでは重複を見落とす可能性があるため、条件付き書式を使って、重複したセルに色を付けます。

重複セルに色を付ける

同じ売上IDを見つけても、すぐに行を削除してはいけません。

重複データを見つけてもすぐに削除しない

一部の項目が同じだけでは、重複データとは限りません。

同じ日に同じ商品が複数回売れることもあります。売上IDだけで判断せず、日付・担当者・商品名・数量・金額なども確認しましょう。

元のデータと比較して、削除してもいいと判断したら、行ごと削除しましょう。

表記ゆれを統一する

重複データを削除したら、次は同じ意味のデータが異なる表記で入力されていないかを確認します。

文字列の表記ゆれは、フィルタに表示される項目の一覧から見つけられます。

オートフィルタの一覧を確認し、表記を統一しましょう。

たとえば、「関東」と「東京」が混在していると、ピボットテーブルでは別の項目として集計されます。

表記が違えば別データ

表記が異なるデータは、Excelでは別の項目として扱われます。

人が見て同じ意味だと分かる表記でも、自動的に同じ項目としてまとめられるわけではありません。

  • 「株式会社」と「(株)」
  • 「全角」と「半角」
  • 文字の前後に不要なスペースが入っているデータ

表記ゆれを発見し、まとめて変更するなら置換を使いましょう。

置換の方法はこちらをご覧ください。

前処理後のデータを確認する

空白セル・誤入力・重複データ・表記ゆれを修正したら、最後に前処理後の表全体を確認します。

修正した箇所だけでなく、表の行数や数式、フィルターの状態なども確認し、集計に使用できる状態になっているか確かめましょう。

前処理の確認
  • 修正した内容を確認
  • データ個数の確認
  • オートフィルタの解除
  • データの順番を確認

前処理では、問題のあるデータを見つけるだけでなく、修正後の表全体を確認することが大切です。

まとめ|前処理で集計しやすいデータに整えよう

ピボットテーブルやグラフで正しく分析するには、集計を始める前に元データを確認し、問題のあるデータを整える必要があります。

空白セルや誤入力、重複、表記ゆれが残っていると、操作方法が正しくても、集計結果が実際の内容と合わなくなることがあります。

クエストで覚えること
  • オートフィルターで空白セルを含む行を絞り込む
  • 並べ替えでほかのデータから外れた値を見つける
  • 条件付き書式で重複している値を確認する
  • フィルターの一覧から表記ゆれを見つける
  • 元の伝票や受注記録を確認してからデータを修正・削除する
  • 修正後にフィルターや並べ替えの状態を戻し、表全体を確認する

問題があるように見えるデータを、確認せずに修正・削除してはいけません。

空白セルや大きく外れた数値、重複しているように見えるデータにも、正しい理由がある可能性があります。

必ず元の伝票や受注記録などを確認し、本当に間違っていると判断できた場合だけ修正しましょう。

次のクエストへ進もう

データの前処理が終わり、グラフを作成するための準備が整いました。

次のクエストでは、今回整えた売上データを使って、グラフを作成する基本手順を学びます。

Level4の学習順序を確認したい方は、Level4攻略フローをご覧ください。

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