エクセルのワークシートの基本操作をマスターしよう

Level1 基本操作
  • なぜワークシートを複数利用しているのか分からない
  • ワークシートを新しく作成・コピー・削除したい
  • 複数のワークシートをまとめて操作したい

このような悩みは、今回の記事で解決できます。

この記事を読めば、ワークシート(以下、シート)自体の基本操作をマスターできます

今回のクエストは…

「複数シートを利用する理由→各操作の解説→練習問題」の流れで進めていきます。

なぜ1つのブックにシートを複数用意するのか

「なぜ1つのエクセルファイル(以下、ブック)に何個もシートがあるのか

その答えはシンプルで、「1つのシートに1つの役割を持たせることが全員が理解して運用しやすい」からです。

なぜ運用しやすくなるか、実例を紹介しながら説明していきます。

各シートに月別・年度別の実績を用意

各シートに月別・年度別の実績を用意する例です。

この場合、時期別の実績が各シートにある状態なので、見たい実績があればすぐ発見できます

例えば以下のようなものがあります。

  • 1シート目:2025年4月の営業実績
  • 2シート目:2025年5月の営業実績
  • 3シート目:2025年6月の営業実績

このように時期による分類を目的として、複数シートを利用するブックがあります。

実績表とその元データを用意

実績表を作成するために、複数の元データを用意している例です。

この場合、実績表作成に必要な全データを1つのブックにまとめているため、実績表について詳しく調査したい場合に、元データに戻ることができます。

そして、用意した元データから必要なものだけを抽出して、実績表を作成しています。

例えば、以下のようなものがあります。

  • 1シート目:2025年営業利益実績表
  • 2シート目:2025年度売上
  • 3シート目:2025年度経費
  • 4シート目:前年度営業利益実績表

このように1つの実績表を作成するために、必要なデータを各シートに用意したブックがあります。

シートの基本操作

シートの基本操作は大きく分けて2つです。

  • 新シートの追加:「+」をクリック
  • その他基本操作:シート選択 → 各操作

ではそれぞれの解説をしていきます。

新しいシートの追加

シート見出しにある「+」をクリック

これから何度も利用予定のブックであれば、必ず新シートには名前を付けましょう。

いちいちシートを開かなくても見出しだけで何があるか分かる状態にする必要があるからです。

もし一度きりしか利用しないブックなら、名前をつけるかどうかは自由です。

シートの選択

シート見出しを左クリック

上記の方法は、1つのシートを選択するものです。

複数のシートをまとめて選択する方法は以下の2つです。

  • Ctrlキーを押しながらシート見出しクリック(クリックしたもの全てを選択)
  • Shiftキーを押しながらシート見出しクリック(最初に選択した所からクリックした所まで選択)

この方法で複数シートを選択した状態で、削除やコピーなどまとめて処理することが可能です。

シートのコピー

シート選択 → 右クリック → 「移動またはコピー」をクリック

→「コピーを作成する」にチェックマーク → 「OK」クリック

シートのコピーは「現在開いているブック」または「その他ブック(新しいブックを含む)」にコピーを作成するか選択することができます。

どのブックにコピーを作成するかの選択は、「移動先ブック名」のプルダウンで自由に選択可能です。

また、「コピーを作成する」にチェックを入れないと、別ブックへ移動させるだけになります。

つまり、元ブックにはシートは残らず、新ブックへシートが移動することになります。

シートの削除

シート選択 → 右クリック → 「削除」クリック または キーボード「D」

シート削除の際、注意することは1つです。

「このシートは本当に削除していいものか」です。

パッと見は使っていなさそうなシートでも、他のシートが関数・VBAを利用して削除予定シートから読み取っている可能性もあります。

そこまで確認して不要であれば、削除して問題ないでしょう。

シートの非表示

シート選択 → 右クリック → 「非表示」クリック または キーボード「H」

シートの非表示の利用頻度は少ないかもしれません。

他者が利用する際、使うべきシートがどれなのか明確にするために非表示は有効です。

なお、非表示にしたシートの再表示方法は以下の通りです。

シート見出しで右クリック → 「再表示」をクリック → 希望するシートを選択

シートの名前変更

シート選択 → 右クリック → 「名前の変更」クリック または キーボード「R」

シート名を決める際の注意点が2つあります。

  • 何が記載されたシートかパッと見で分かる名前
  • 名前は再現しやすいものを

ブックを開いた人が「どこに何の情報があるか」推測しやすいようなシート構成にする必要があります。

なぜなら、何かエラーが起きた際に、誰でもメンテナンスしやすい環境にするためです。

そして、「再現しやすい名前」にする必要があります。

再現しやすい名前にするには2つのポイントを意識しましょう。

  • 空白を入れない(特に末尾に)
  • 全角・半角の区別が必要な文字は極力使わない

なぜかというと、自動化をする際にはシート名を指示する必要があるからです。

シート名は一致しているはずなのに、なぜかエラーが起きる時があります。

その時に多いのは、「全角・半角・空白」によるものがありました。

実践してみよう

では、実際に操作しているものを確認して、理解を深めましょう。

練習問題のダウンロードはこちら

問1 新しいシートを作成して、名前を「新シート」にしよう

シートの追加:シート見出しの「+」をクリック

名前の変更:シート見出し「Sheet3」で右クリック → 「名前の変更」をクリック → 「新シート」打ち込む → Enterキー

問2 シート「新シート」を現在開いているブックに複製しよう

「新シート」選択 → シート見出しで右クリック → 「移動またはコピー」クリック → 「コピーを作成」にチェック → 「OK」

問3 シート「新シート」を新しいブックに複製しよう

「新シート」選択 → シート見出しで右クリック → 「移動先ブック名」を新しいブックにする →「移動またはコピー」クリック → 「コピーを作成」にチェック → 「OK」

問4 シート「新シート」を非表示にし、そして再表示しよう

非表示:「新シート」選択 → シート見出しで右クリック → 「非表示」クリック

再表示:シート見出しで右クリック → 「再表示」クリック → 「新シート」選択 → 「OK」

問5 シート「新シート」を削除しよう

「新シート」選択 → シート見出しで右クリック → 「削除」クリック

今回のクエストを終えて

シートの基本操作を習得!

今回のクエストと今後の経験によって、適切にシートを操作できるようになるでしょう。

Level1もそろそろ折り返し地点です。レベルアップ目指して頑張りましょう。

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