準備完了!VBEの開き方と画面構成・挫折しない初期設定

Level5 VBA・マクロの自動化

「VBAを始めたいけど、どこにコードを書けばいいの?」
「プログラミングの画面って、英語ばかりで難しそう……」

安心してください。実は、VBAを始めるための準備はたったの3分で終わります!

ただし、この最初の準備を適当に済ませてしまうと
画面が見づらくてミスを連発したり、操作方法がわからず挫折したりする原因になります。

今回は、マクロを書くための専用画面「VBE(ビジュアル・ベーシック・エディタ)」の開き方から、「目が疲れずミスを防ぐ」初期設定まで、世界一丁寧に図解します。

設定を済ませれば、あなたのエクセルは「最強の自動化ツール」へと進化する準備が整いますよ!


まずは「開発」タブを表示させよう

エクセルをインストールした直後の状態では、マクロを使うための「開発」というメニューが隠されています。まずはこれを「表舞台」に出してあげましょう。

【手順】

  1. ファイルタブ内のオプションを選択
  2. 出てきたメニューから「リボンのユーザー設定」を選択します。
  3. 右側の大きなリストの中にある「開発」のチェックボックスを探して、チェックを入れます。
  4. 最後に「OK」をクリック!

これで、エクセルの上部に新しく「開発」タブが登場しました。
ここがあなたの「自動化ライフの入り口」になります。


VBEを開く魔法のショートカット

マクロを書くには、エクセルとは別の「VBE」という専用ソフトを立ち上げる必要があります。

  • 方法A:ボタンから開く 「開発」タブの一番左にある「Visual Basic」をクリックします。
  • 方法B:シート見出しで右クリックをし、「コードを表示」を選択
  • 方法C:ショートカットで開く
     キーボードのAltキー+[F11]キーを押してください。
たんたん
たんたん

エクセル画面とVBEは頻繁に行き来するんだ。

なので常に2つとも見えるように画面分割しているよ!
ショートカット(Windowsボタンと矢印)でできるんだ。

初心者が見るべき画面は「3つだけ」!

VBEを開くと、メニューやウィンドウが並んでいて圧倒されるかもしれません。

でも安心してください。
最初はたったの3箇所だけ知っていればマクロは書けます!

  1. プロジェクトエクスプローラー(左上)
    今開いているファイルやシートが一覧で見える「本の目次」のような場所です。
  2. プロパティウィンドウ(左下)
    選択しているシートの名前など、細かい「設定」を確認する場所です。
  3. コードウィンドウ(右側の大きな白い画面)
    ここがメインノートです! ここにVBAの命令(コード)を書いていきます。
たんたん
たんたん

この3つさえあれば
マクロ作成に困らないよ!


コードを書くための「新しいノート」を用意する

VBEを開いただけでは、まだコードを書くことはできません。
コードを書くための「紙」にあたる「標準モジュール」を挿入する必要があります。

【手順】

  1. 上部メニューの「挿入」をクリック。
  2. 「標準モジュール」を選択。

すると、右側のコードウィンドウが真っ白なノートに変わります。
今後、マクロを書いていくのは、常にこの「標準モジュール」の中だと思ってください。

たんたん
たんたん

標準モジュールしか利用しない
と言っても過言ではないよ!


挫折を防ぐ!プロおすすめの初期設定

初期設定のVBEは、フォントが小さくて正直言って「めちゃくちゃ読みづらい」です。
これがスペルミスの原因になります。

【手順】

  1. 「ツール」→「オプション」を開く。
  2. 「エディターの設定」タブをクリック。
  3. フォントを「MS ゴシック」など読みやすいものに変更。
  4. サイズを「12」または「14」に大きくする。

これで、英単語のスペルミスにも気づきやすくなり、目が疲れにくくなります。
「環境を整えること」は、上達への最短距離です。


【まとめ】

  • 「開発」タブを用意!
  • VBEを開く!
  • 使うのは「目次(プロジェクト)」「設定(プロパティ)」「ノート(コード)」の3箇所!
  • 読みやすいようにフォントを大きく設定する!

これで、マクロを書くための「最高の土台」が整いました。

次回は、せっかく書いたマクロを消さないための重要ルール
マクロ有効ブック(xlsm)」での保存方法について解説します。
これを知らないと、今までの努力が水の泡になるので要注意ですよ!

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